住まい手の声

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Vol.10

自然の道理に従って暮らす。

緑溢れる明野の景色と
薪ストーブの暖かさに包まれて
自然の営みに寄り添って暮らす愉しさが
この家にはいっぱい詰まっています。

 

明野の家

新築・在来軸組工法/2011年竣工
薪ストーブ・OMソーラー搭載

「田舎に住もう」という奥様の一声からはじまった住まい探し

東京の雑誌社で写真の仕事をされていたKさんは、引退を機に暗室のある家を建てたいと考えていました。「それなら、田舎へ引っ越そう!」という奥様の一声から、八ヶ岳周辺で土地探しをはじめられたといいいます。20箇所以上土地を見て回ったなか、富士山や駒ヶ岳が半逆光の中に見えるこの場所が気に入り、居を構えることとなりました。田舎暮らしをするにあたって読みあさっていた「田舎暮らし」の本の中で知ったのが、OMソーラーの家づくり。偶然自宅近くでOMの見学会があり、そこを設計した、しまだ設計室に設計を依頼し、山梨のOM会員である山口工務店で建てることになりました。

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OMあっての田舎暮らし

標高950mのこの地ではOMはなくてはならない存在だとKさんは言います。もちろん冬の全館暖房がメインになるのですが、実は夏も有効だとか。「6月までは冬モードにして、床下だけは温めておくんです。そうすると冷え込む夜でも快適に過ごすことができます」と、OMのマニュアルにはない使い方で高地の夏を快適に過ごされているご様子。「いつもどうOMを使いこなせば心地よく過ごせるか考えているんです」というKさん。オート制御のエアコン任せではなく、季節の変化を肌で感じ、一手間を惜しまず暮らすことの大切さが伝わってきます。

肝心の冬は、OMとともに薪ストーブが大活躍。薪置き場も凍結深度まで考慮しながら基礎からプロ並みの精度で自作されています。「極力仕切りのない家にしたんですが、家全体が暖かく、こんなに快適に過ごせるとは思っていませんでした」とKさん。OMと薪ストーブのある暮らしにとても満足されているようでした。

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暮らしの中で自然の道理を学ぶ

住み始めて5年の月日が経ったKさんの家。最初は気になった無垢の木の床の傷も、逆に自分の生活の記録のような感覚になり、気にならなくなったといいます。「庭で育てている花や木々も3年経ってようやくわかってきた感じです。最初はよく枯らしてしまい思い通りにならなかったのですが、大自然の道理をわきまえられるようになったというか、ようやく自然の捉え方がわかってきた気がします」とKさん。「野菜をよくいただくんですが、物々交換したり、人とのつながり方もまた田舎の作法があり、それも日々勉強ですね」。

カメラがデジタル化され、当初の計画の暗室はつくられることはありませんでしたが、自然とコミュニティにゆっくりと馴染んでいきながら、田舎暮らしを愉しんでいるKさんご夫婦の姿がそこにはありました。

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